wxPythonのインストール
wxPythonのインストール方法について説明します。
Python自体はインストールされているという前提です。
複数のPython(複数バージョンや32bit版、64bit版)をインストールしている方は最後に書いている情報が役に立つかもしれません。
確認環境
- Windows 10 Home
- Python 3.9
- wxPython 4.1
事前確認
まずは、wxPythonがインストールされているかどうかと、バージョンを確認しましょう。
コマンドラインで
pip list
と入力します。(pipについての詳細は後述します)
こうすることで、現在インストールされているPython関係のライブラリとそのバージョンが一覧表示されます。
その結果として
Package Version
---------- -------
numpy 1.20.2
Pillow 8.2.0
pip 21.1.1
setuptools 56.0.0
six 1.16.0
wxPython 4.1.1
こんな感じの内容が表示されます。
この場合、wxPythonのVer.4.1.1がインストールされているということです。
wxPythonがインストールされていなければ「wxPython」は表示されません。
インストール
wxPythonをインストールする場合は
pip install wxPython
と入力します。
これで、インストールされているPythonに合わせた最新バージョンのwxPythonがインストールされます。
アンインストール
wxPythonをアンインストール(削除)したくなった場合は
pip uninstall wxPython
と入力します。
pipについて
「pip」というのは、Pythonライブラリのインストール関連の機能です。
pipというのは、Python本体がインストールされてるフォルダのScriptsフォルダにあるpip.exeです。
pip = pip.exe
ですので、pipと入力するところをpip.exeと入力しても構いません。
Pythonのインストールパス
私の場合は、複数バージョンPythonについてそれぞれ32bit版と64bit版をインストールしています。
例えば、
64bit版のPython 3.9は
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39
にインストールされています。
32bit版のPython 3.8は
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python38-32
にインストールされています。
想像つくとは思いますが、(自分でインストール先を変更しない限り、基本的には)
64bit版のPython バージョンX.Xは
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\PythonXX
にインストールされ、
32bit版のPython バージョンX.Xは
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\PythonXX-32
にインストールされます。
64bit版が基本ですので、「-64」のようなパスにはなりません。
そのパスにある「python.exe」がPython本体になります。
話を戻してpip
そして、各Pythonのインストールパスに「Scripts」フォルダがあり、その中にpip.exeがあります。
このexeが最初に説明したコマンド「pip list」のpipになります。
では、複数のPythonがインストールされている場合、
pip list
と入力したときに、どのバージョン、bit数のpipが動作するのでしょうか。
それは、「環境変数」というところに設定されています。
Windows 10でスタートボタンの「設定」から
[システム]-[詳細情報]-[システムの詳細設定]-[環境変数]の
「ユーザーの環境変数」か「システムの環境変数」のどちらかの「Path」というところにパスが設定されています。
私の場合、
「システムの環境変数」の方に設定されています。
Pathの設定内容を見てみると
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39\Scripts\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39-32\Scripts\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39-32\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python38\Scripts\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python38\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python38-32\Scripts\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python38-32\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python37\Scripts\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python37\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python37-32\Scripts\
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python37-32\
・・・
というような感じになっています。
環境変数は上から参照していきますので、「pip」と入力した場合には、一番最初にpip.exeが入っている
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39\Scripts\pip.exe
が適用されます。
逆に、32bit版Python 3.7でpipを使ってインストールしたい場合は
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python37-32\Scripts\
にcd(チェンジディレクトリ)してからpip install ~と入力するか、
cdせずに
C:\Users\user\AppData\Local\Programs\Python\Python39\Scripts\pip.exe install ~
と入力することで可能となります。
以上。
wxPython入門
- Pythonのインストール
- wxPythonのインストール
- wxPythonというわけではないけどGUIについて
- wxPythonでウインドウを表示してみよう
- wxPythonでメッセージボックスを使いこなそう
- wxPythonでボタンを使いこなそう
- wxPythonで1行テキストエリアを使いこなそう
- wxPythonでチェックボックスを使いこなそう
- wxPythonでラジオボタンを使いこなそう
- wxPythonでリストボックスを使いこなそう
- wxPythonでコンボボックスを使いこなそう
- wxPythonで複数行テキストエリアを使いこなそう
- wxPythonでダイアログを表示してみよう
- wxPythonで外部ファイルの内容を読み込もう
- wxPythonでファイル保存ダイアログを使いこなそう
- wxPythonでウィンドウのアイコンを設定してみよう
- wxPythonでメニューバーを作成してみよう
- wxPythonでドラッグアンドドロップに対応しよう
- wxPythonで作成したプログラムをexeにしよう
- PythonでGUI wxPyhonを極める
- PythonでGUI wxPython サンプルプログラム
- 鬼滅の刃 紅蓮華 歌詞表示アプリ(wxPython)
後記
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