ゾルディック家のインナーミッション(家族内指令)
単行本11巻でのゾルディック家と幻影旅団と十老頭について。
当時、少年ジャンプまたは単行本で読んだときに、ゼノとシルバが団長(クロロ)を殺さなかったことについて「え?え?なんだその結末。つまんね」と思った記憶があります。
しかし、最近になってこの一連の腑に落ちないやり取りの理由が分かった気がします。
これは家族内指令(インナーミッション)だ!!
インナーミッション(家族内指令)については、単行本の31巻P113で以下のような記載があります。
家族それぞれで考え方や方針が違った場合
あえて意見を統合せず各々が自分の望むやり方を通すため最大限努力する…!!
真剣勝負!!
単行本の31巻P113
すぐには気づかなかったのですが、何度も単行本を読み直していると、上記の「ゼノ・シルバ」「イルミ」「幻影旅団」「十老頭」の依頼関係もインナーミッションと考えれば合点がいきます。
その説明をする前に、ゾルディック家の仕事・お金の流れの予想を聞いてください。
ゾルディック家は(キルアの「廃業」という発言もありますし)おそらく「法人」ではなく「個人事業」の集まりと思われます。依頼を受けるのはゾルディック家全体かもしれませんが、依頼については「個人」が責任をもって完遂し、その報酬のほとんどは依頼を受けた個人が受け取れるものと思われます。
例えば、イルミが受けた仕事についてはイルミが報酬(のほとんど)を受け取るはずです。
ただ、8巻P159のミルキの「親父 取引だ 15人殺るから150億ほど貸してくれ」という発言がありますので、お金や仕事の流れが実際にどのようになっているかは分かりません。
ここから説明となります。
上記の十老頭の件では以下の状況になります。
- 十老頭→ゼノ・シルバに旅団の抹殺を依頼
- クロロ→イルミに十老頭の暗殺を依頼
ここでインナーミッションを考えると
- 旅団が死ねばゼノ・シルバが報酬を受ける
- 十老頭が死ねばイルミが報酬を受ける
お互いの依頼者がクロスしていますので、早い者勝ち、つまり先に暗殺を完遂した方のみが報酬を受け取れることになります。
そう考えれば、「ゼノ・シルバ」と「イルミ」の競争、ガチンコの勝負だったのです。
そして、イルミによる十老頭暗殺が先に完了したためイルミは報酬を受け、死んでしまった十老頭からの依頼はキャンセルとなりゼノ・シルバは成功報酬を受け取れないことが確定したので暗殺を中止したということだったのだと思います。
そして、クロロはこのようなゾルディック家の(個人主義的な)仕組みを理解または期待していたことも分かります。
普通は「十老頭が旅団の抹殺をゾルディック家に依頼した」と知ったときに、すでにゾルディック家に対して依頼者である十老頭をターゲットにした暗殺依頼は断られると考えて依頼すらしないでしょうから。
と、私は思った次第です。
後記
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