ヒソカ VS クロロ どうしても納得できない爆発→解決

HUNTER×HUNTER

HUNTER×HUNTER 34巻 P105~107

ヒソカの左手が爆破されるシーン

どうしてもこれを納得できません。

初回は「ほ~ん 胴体側が爆発すると首も爆発するんだ~」と何となく読み進めたのですが、何度も読んで全体の理解が深まると逆に納得できなくなりました。

いろんなブログを読みましたが、納得できるような説明をしてくれているブログも見つけられていません。

私の結論としては、「現在分かっている情報では、爆破されるのはありえない」つまり「書かれていない情報がある」ということです。

「分からない」で終わるのも無責任な気もしますので一応、自分なりの見解についても書きます。

(2021/09/26 追記)

自分なりに解決に至りましたので、最後に追記しています。

(2022/06/24 追記)

匿名様のコメントもかなり興味深いです。

コメントは最後にあります。

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はじめに

私は作品の描写について揚げ足をとりたいわけではありません。

自分でしっかり考えた上で納得したいだけなのですが、どうしても納得できませんでした。

できれば誰か教えてほしいです。

そして私なりに「普通に考えたら」という前提がいくつもあります。

私にとっての「普通」は他の人にとっての「普通」とは違うかもしれません。

なので、他の人の考え方が間違っているとも思いません。

考え方が違うのだよ。

と思うだけです。

ちなみに私はコンピューターのプログラミングをしますので、「コンピューターに希望の動作をしてもらうためには必要な情報を渡す必要がある」という考え方が根底にあります。

なので念能力もそうあるべき(言語化できるべき)だという考え方もあるのですが、クラピカの

まず私自身がこの能力の仕組を完全には把握していない

HUNTER×HUNTER No.33 P149

という興味深いセリフがあります。

能力の内容について、言語化できなくても実現できるということです。

番の破壊者 サンアンドムーン の「範囲」

私の考えでは、サンアンドムーンで爆発する場所は「刻印のみ」です。

刻印部分が爆発し、その周辺はその爆発に巻き込まれるだけです。

刻印を加害者とすれば、周りは被害者です。

被害者は自ら爆発することはありません。

刻印を長い時間押すことによって増えるのは「爆弾の威力」であり、「爆発の範囲」ではありません。

こちら↑については予想になりますが、「威力を最大にするためには」という下の説明からそう考えるのが自然だと思います。

例えば、

地面に刻印して爆発させたときに、島全体が爆発するか?

→ しない と思う。

スイカに刻印をして爆発させたときに、ツタや同じツタになっていた他の実も爆発するか?

→ しない と思う。

何より、審判の背中を爆発させたときに、背中以外の周りは爆破されていません。

刻印を長く押したら、爆破範囲が広がる?

→ それもない と思います。

繰り返しになりますが、私は

刻印を長い時間押すことによって増えるのは「爆弾の威力」であり、「爆発の範囲」ではないと考えています。

「刻印を長く押せば、爆発範囲も広がるんだよ」という考え方の人がいるのであれば、そういう人がいるのは理解できますが、私とは違います。

もし、刻印を長く押すことで爆発範囲を広げることができるというのであれば、3~5秒程で最大までに広がるはずですので、「じゃあそれは何メートルなの?」と考える必要があります。刻印を押している物が触れている物まで伝播するのかとかも考える必要があります。

切断と刻印 どちらが先?

私はヒソカが持っていた首が爆発した問題について

  1. ヒソカが首を切断
  2. 胴体側に刻印
  3. 爆破

という順だと考えています。

スイカを半分に切ってから片方に刻印して爆発させたときに、刻印のないもう片方も爆発するか?

→ しない と思う。

そして

1度押した刻印に対して、もう1度長押しすることで威力を最大にできる、という考え方をしている人がいますので

  1. 胴体側に刻印
  2. ヒソカが首を切断
  3. 刻印長押し
  4. 爆破

という順だった可能性もあるかと思います。

それでもやはり胴体側を爆発させたときに首まで爆発するのは理解できません。

スイカに刻印してから半分に切って爆発させたときに、刻印のないもう片方も爆発するか?

→ しない と思う。

これらについて「する」と考える人は、問題なく納得できるでしょう。

刻印が絶対に先

ちなみに、遠隔爆破がサンアンドムーンの能力であるなら「切断よりも前に刻印」が必須となります。

その理由は、Aを切断してBとCに分断したなら、BとCはもう何の関係もないモノだからです。

「BとCは元々同じ人間だよね?」という考え方も分かりますが、「BとCは元々一つだったから、Bを爆破したらCも一緒に爆破するよ」と刻印さんが判断できるものでしょうか。

サンアンドムーンの元々の持ち主である流星街の長老は「人間も人形も大差ない」という考え方ですが、これはもちろん「人形にも命がある」ではなく「人間も物」という考え方のはずです。

「元々一緒だったものを爆破する」ということであるなら、「元々」を判定するために、「どこまで時間をさかのぼるのか」という条件が必要になります。

切断する部分に刻印

スイカに刻印してから刻印が分かれるように切って、片方の刻印に触れて爆発させたときに、両方も爆発するか?

→ 「する」「しない」両方ありえると思う。

例えば、ヒソカが首を切断したときに、刻印部分が切断され、胴体にも首にも刻印が半分ずつある状態だったとします。

その状態で胴体側の刻印で爆破したときに、首側も爆破されるというのは、まぁ理解できます。

ただし、その場合

  • ヒソカが首を切断する前に首に刻印する必要がある
  • ヒソカがどの人形の首を切断するかは前もって分からないので、全員の「首」付近に刻印する必要がある

ということになるかと思います。

ただ、そんな状態であれば、ヒソカも当然おかしいと思うでしょうし、刻印を避けて首を切断するでしょう。

というか、そんな怪しい状態だとしたら、切断した首を武器としては使用しないでしょう。

それ以前に、刻印したら念で具現化したものは消えることもできないということを考えると、刻印は「切れない」と考えるのが妥当かと思います。

逃亡防止策?

サンアンドムーンの持ち主である流星街の長老は「同胞を爆弾に変えてメッセージを届けさせた」という記述があります。

要するに、仲間に刻印を押して爆弾にし、ターゲットのそばで爆発させるということです。

以前の記述から考えると、刻印を押された仲間はサンアンドムーンについて知っていて、単独での「自爆」になるはずです。

なので可能性は少ないのですが、

両手に刻印された人の逃亡を防ぐことを目的として、両手を切り落としても刻印が触れた場合には胴体まで爆破するような能力にしている可能性はあります。

これだったとしても、やはり「切断よりも刻印が先」だとは思います。

ギャラリーフェイク説?

というわけで、個人的な考えとしては遠隔爆破を「サンアンドムーンの能力」と考えた場合には説明がつきませんでした。

そうすると、考えられるのは神の左手 悪魔の右手 ギャラリーフェイクの能力です。

もし「ギャラリーフェイクで具現化したときに一緒に具現化されたものについては、分断した側のパーツにも状況が伝播する」という可能性も考えてみました。

ただ、人をコピーした死体のようなものを半分に分断して、片方を煮込んで、片方を冷凍した場合、どうなるんだろう、と考えると伝播するというのもありえませんね。

余談

ギャラリーフェイクで具現化した人形について、

  1. 切断
  2. 片方に刻印
  3. ギャラリーフェイク解除
  1. 刻印
  2. 切断
  3. ギャラリーフェイク解除

というようなことをした場合、どれが消えるのか知りたいところですね。

全部消えないのであれば、ヒソカの左手爆破も少し納得できそうです。

まとめ

私の考えをまとめると

  • 「切断」よりも「刻印」が先だったとしても、刻印のない方まで爆発するのは納得できない。
  • 刻印した人(形)を分割した場合、人形全体が爆発する可能性はゼロではないが、記載されている情報から納得できる内容ではない。
  • ギャラリーフェイクの能力でもなさそう。

です。

もし今後、新しい事実が出てきたときに「ああそうか」と納得したいだけです。

私が納得できそうな情報があれば、教えていただけるとありがたいです。

2021/09/26追記

連載再開切望様という方からコメントをいただき、それをきっかけに自分なりに解決・納得できましたので、それについて記載します。(コメントはページの一番下に表示されます。ampではコメントは表示されない場合があります。)

コメントに記載された「念能力者の能力には本人の思想が色濃く反映される」という表現。たしか、作中にも似たような表現があり、これについては納得できるところです。

そして、シズクの念能力の説明で記載されている以下の表現。

ただしシズクが「生き物」だと認識しているものは吸い込めない。

HUNTER×HUNTER

これと同じように

サンアンドムーンの使用者が「一つのもの」だと認識しているものは爆発するのだと解釈しました。

使用者本人がどう思うか次第、ということにはなりますが、こう解釈すれば

  • 刻印以外の部分が爆発しても不思議じゃない
  • 刻印したあとに分割したものすべてが爆発しても不思議じゃない

と考えることもできます。私は。

どうでもいいことですが、シズクのデメちゃんが吸い込める生物?の例として、例えば「生きた乳酸菌入りのヨーグルト」や「アニサキス(寄生虫)入りの刺身」などが例として挙げられるでしょう。

2022/01/22追記

上で「スイカ」だとか「島」だとか書きましたが、

サンアンドムーン(番いの破壊者)は、「対人」限定の能力という可能性もあるかと思いました。

根拠は

 

対象者に3~5秒程 触れ続ける必要がある

という記載があるからです。「対象」ではなく「対象者」とわざわざ書いています。

また

同胞を爆弾に変えてメッセージを届けさせた

という記載もあるためです。

これ自体は、対人限定という根拠にはなりませんが、このために能力を身に付けたのであれば対人限定という可能性もある、という話です。

ただ、サンアンドムーンの元々の持ち主である流星街の長老は「人間も人形も大差ない」という考え方です。

人形は「物」ですので、長老は人間も「物」と考える人なのでしょう。(唯物論?)

(「人形も人間」という考え方のパターンはほぼ無いかと思います。)

そうすると、人間と人形に刻印が押せるのに、物に押せないということはないと思います。

どっちなんでしょうね。

以上。

後記

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コメント

  1. 連載再開切望 より:

    記事を読んでみて、漫画に書かれていない不確定な前提が多くて、完璧に論理的な解答を得るのは無理だと思いました。
    しかし、大まかなこの戦いのテーマを考えると個人的にはその理由を”納得”できました。

    この戦いのポイントの一つが、念能力者の能力には本人の思想が色濃く反映されるということだと思っています。
    例えば、人間の証明では人形(首と体がつながっているコピー)を使って攻撃をし、サンアンドムーンでは人間を使って攻撃をする。
    サンアンドムーンでは人間以外のものを使っても攻撃ができるが、「人間も人形も大差ない」という言葉は長老のサイコパス感を表すための言葉であり、基本的な長老の思想は人間を使っての攻撃。
    第三者から見れば、首と胴体がつながってなくてもその2つは一人の人間に紐づく人間の一部である。
    よって、サンアンドムーンでは人間、すなわち今回の場合で言えばある1個体の胴体と首を使って攻撃を行う。だから頭部も爆発したのだと思っています。

    反論として上げられていた、切断よりも刻印が先でなければ首と胴体が同一人物によるものかはわかり得ない上に、刻印は切断の後である蓋然性が高いという主張はたしかに妥当だと思います。
    しかし、前者は完全に断定できるものではないし、このテーマ設定を考えれば切断より刻印が後でも”念”という不思議能力によって首がどれであるかを特定できたのだと思います。そもそもこれを言ったらおしまいですが、念という不思議能力が主テーマである以上、論理で考えるのはナンセンスかと思います。

    個人的には、漫画はプログラムじゃないので100%正しくなくても、一応動くところが好きです笑。

    • 札幌社長 より:

      連載再開切望様、丁寧なコメントありがとうございます。

      自分が好きなものについて、他の方と議論・やり取りができるというのはありがたいことです。

      >この戦いのポイントの一つが、念能力者の能力には本人の思想が色濃く反映されるということだと思っています。

      たしかにそうですね。これだけではピンと来なかったかもしれませんが、私の中で上記をきっかけに
      作中のある記載とリンクし、問題が解決できたような気がします。まとめて近日中に追記します。

      >反論として上げられていた、切断よりも刻印が先でなければ首と胴体が同一人物によるものかはわかり得ない上に、
      >刻印は切断の後である蓋然性が高いという主張はたしかに妥当だと思います。

      ありがとうございます。一部であっても考え方や価値観が近い方が存在するというのは嬉しい事です。

  2. 匿名 より:

    そもそも「刻印=爆弾」という認識がクロロによるミスリードでサンアンドムーンの能力は
    「対象に爆弾を付ける能力」ではなく
    「対象者を爆弾に変える能力(刻印はあくまで起爆キー)」だと思います、クロロの能力説明では『何』が爆発するかは明言していません。

     おそらく触れている部分(刻印部)から徐々に爆弾にしていくのでしょう、なので一瞬だと審判の時のように刻印周りのみが爆発になり完全な爆弾(最大火力)では全身が爆弾となります。
    全身が爆弾となっている(能力の影響を受けている)ので切り離されて刻印のない部分も、ギャラリーフェイク未使用時も消えることなく、起爆時に同時に爆発します。

    刻印=爆弾とするとヒソカの手爆破以外にも妙な点があります。
    最大火力にする時間が4~5秒ではなく3~5秒とブレがある
    頭から足先までだと5秒、腰からなら3秒
    もしくは片手だと5秒、両手だと3秒
    全身を爆発に変えるのにかかるのではないか。
    刻印が消えないので人形が消えないという理屈ならば、切り取った刻印の無い頭は消えるのではないか?
    サンアンドムーンの爆弾化が全身に及んでいれば刻印が無い部分も消えない。

    「刻印=爆弾」という認識を持たせることにより刻印の無い部分は安全だと誤認させることと、
    オーダースタンプの人形の首を取れば人形は止まるという仕様を認識させ首を落とさせる、この二つ認識を与えることによりブログ主の疑問の
    ヒソカの手を爆破がなされました。最初からクロロは狙っていたのでしょう。

    説明後の『人とは本当におもしろいな』というクロロのモノローグも「同胞を爆弾に変えて」と言っているのにもかかわらずミスリードにひっかかったことを確信してのことかもしれません。

    • 札幌社長 より:

      匿名様、コメントありがとうございます。

      >「対象者を爆弾に変える能力(刻印はあくまで起爆キー)」だと思います

      なるほど。たしかにそうかもしれませんね。
      その可能性も含め、頭を切り替えて読み直しながら考え直してみます。(ちょっと時間かけて考えたいと思います。)
      本をすべて読んでもなお、私はクロロに引っかけられている可能性があるんですね。

      >オーダースタンプの人形の首を取れば人形は止まるという仕様を認識させ首を落とさせる、この二つ認識を与えることによりブログ主の疑問の
      >ヒソカの手を爆破がなされました。最初からクロロは狙っていたのでしょう。

      この辺りを考えるのは面白そうですね。
      結果的にクロロはヒソカの想定を上回った(ミスリードした)ということにはなりますが
      ヒソカがどこまで想定していたのか。

      コメント、本当にありがとうございます。
      自分の他にも深く考えている人がいる、ということを知れるのは嬉しいです。

      お酒を飲みながら、こういう話をできる人と話したいですね~♪

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