SEIKO mod(セイコーモッド)とは

2022-12-03




SEIKO modについて記載します。

SEIKO modとは

まず、SEIKO mod(セイコーモッド)とは、セイコーの腕時計をmodify(変更・改造・カスタム)したもの/することです。

世界中に愛好家がいるようです。

その理由としては、

  • ベースとなるSEIKO商品のラインアップが豊富で、共通の仕様で作られているパーツが多く、パーツの入れ替えが可能であること。
  • SEIKO商品・パーツが高品質で低価格であり、コストパフォーマンスが極めて高いこと。

この2つがあると思います。

さらに、セイコー以外からもSEIKO mod用の社外パーツが数多くリリースされていることが1番大きいとは思いますが、上の2つの理由があったからこそ、社外パーツがリリースされるまでに至ったものと思われます。

好きな色の好きなケース選んで、

好きなベゼル選んで、

好きな風防選んで、

好きな文字盤選んで、

好きな針選んで。

楽しいですよね。

腕時計の楽しみ方の1つの文化とでもいうのでしょうか、成立していると思います。

SEIKO5(セイコーファイブ)という商品をベースにしたものや、NH35やNH36というムーブメントをベースにしたものが人気となっています。

判断が分かれるSEIKO mod

SEIKO modと一口に言っても、いろいろなものがあります。

例えば、上からお行儀がいい順に

  1. SEIKOの正規商品同士のパーツを入れ替えたもの
  2. 社外パーツを使用した物
  3. 社外パーツなのに「SEIKO」のロゴが入ったパーツを使用した物
  4. 社外「SEIKO」ロゴパーツを使用し、他社ブランド腕時計のデザインに酷似させたもの

になるかと思います。

さらに、「個人で楽しむ」のか「売る」のか でも見方が大きく変わってくると思います。

また、どれを指して「SEIKO mod」と呼んでいるかは人それぞれになるかと思います。

誰かと初めてSEIKO modの話をする際は、相手が何を指して「SEIKO mod」と言っているのか探りながら話を進めるのがよいかと思います。

「SEIKOの正規商品同士のパーツを入れ替えたもの」

がSEIKO modだと思っている人と、

「社外SEIKOロゴパーツを使用し、他社ブランド腕時計のデザインに酷似させたものがSEIKO modだと思っている人」

が会話を始めると「えっ?」ってなりますよね。

(誰か、class 1とかcategory 4とか、識別できるような名前をつけてくれればいいのに)

上記4つの内の下2つについては、

「作り手」「売り手」「買い手」で分けて考えた場合に、

作り手・買い手は、(道徳的には別として、法的には)問題ないと私は考えています。

売り手については、

ブランド腕時計の一部のコピー品のように、「騙して売ろう」という売り手はほとんどいないと思いますが、それででも意匠、商標権などを考えた場合にグレーな部分はあるかと思います。

ROLEX YachtMaster 116655 type SEIKO mod

ROLEX ヨットマスター 116655風 SEIKO mod

SEIKO modというせっかくの文化を守るためにも、個人・法人含め、誰もが誰にも迷惑かけずに楽しめるといいですね。

当のSEIKOはどう思っているのでしょう?

SEIKOのロゴが入った社外文字盤や、さらには他ブランドに酷似したSEIKOロゴの腕時計などは面白くないところでしょうが、他ブランドにはないSEIKO modという文化自体は喜ばしいものとして黙認している、というところでしょうか。

ちなみに、Grand Seiko(GS)ロゴの入ったmodもあります。

GS Grand Seiko風 SEIKO mod
出典:ヤフオク様

SEIKO mod系の画像からサイトを開こうとすると、軒並みNortonで危険なサイト判定されてしまい、開けませんね。(2022年12月03日現在)

カスタム腕時計を買う前に考えておくべきこと

防水

SEIKO modに限らず、カスタム腕時計について、個人的には「防水機能は無い」と考えるようにしています。

制作後の売る前に防水試験をしている方もいるようですが、時々刻々と防水機能は落ちていくものですし、保証もないのですから防水機能は無いと考えて、濡れないように使用するのがよいかと思います。

防水機能が必要な方は、腕時計メーカーからリリースされていて、防水が仕様としてうたわれている保証のある腕時計を選ぶ方がいいかと思います。

修理・オーバーホール・電池交換

クォーツの電池交換や、オートマティックのオーバーホールについては、クロックハウスなどでやってくれるかは不明ですが、

クォーツの電池交換について、その場でやってくれるお店なら(カスタム腕時計と判断つかない可能性が大ですので)対応してくれると思います。

また、腕時計の電池交換・修理を郵送対応してくれる店をネットで探せば結構あります。

コピー商品の電池交換・修理は対応してくれないところがほとんどですが、カスタム腕時計なら対応してくれるのではないかと思っています。(パーツがSEIKOの汎用品なので。)

あとは、(制作してくれた)購入元でも対応してくれるとは思いますが、腕時計を送るのは不安ですよね。

自分好みの腕時計が手に入れられるかもしれないカスタム腕時計ですが、このように制限事項があるということを知った上で買うことをお勧めします。

作る・売る・買う

工程としては、作る・売る・買うの順になりますが、敷居が低い順(逆順)で記載します。

SEIKO modを買う

SEIKO modを入手する際、

  • 出来上がった完成品を購入する
  • パーツを選んで、組んで(組み立てて)もらう

「自分好み」という観点で考えればもちろんパーツ単位で選べる後者なのですが、後者の方が圧倒的に敷居が高くなります。

その理由は、大量のパーツから好きなものを選べて組み立ててくれるというサイト・サービスが日本国内にはほとんどないからです。

好きなパーツがあったとしても、それをどこからどのように誰が購入するかということだけでも難しいのです。(製作者が代理購入するのか、できあがる腕時計の購入者が購入し、パーツを製作者に送るのか等々)

海外のサイトで素敵なパーツが売っているからといって、お金を払ったから届くというものでもないのです。

なので、(作り手のセンスで)出来がった完成品をフリマ・オークションサイトで購入するのが一番の近道になります。

あとは、SEIKO modを販売しているサイトも存在します。

焦らず、妥協せず、細部まで慎重に仕様等を確認しましょう。

売り手が制作(作り手)までやっている場合には、「こんな感じものもを作ってほしいのですがいくらになるでしょうか」「以前出品されていたXXXの針を変更したやつが欲しいのですが可能でしょうか」というような感じで、少しでも自分の理想に近いものを手に入れられる可能性もあります。

ちなみに、フリマサイトにおけるSEIKO modの出品数でいうと、ラクマが多いです。

そして、値段の相場はパーツによるのでしょうが、素人には分かりません。流行り廃り(はやりすたり)で大きく変わるような気もします。

SEIKO mod を売る

現実的には、ヤフオクやフリマサイトで売る ということになるかと思います。

大量に、コンスタントに作成するということであれば、自分でサイトを立ち上げるという選択肢も出てくるかもしれません。

多くの場合は、自分で作った人がフリマサイトで売っている、というパターンだと思います。

その場合は、もちろん「未使用品」ということになります。

フリマサイトでは多数のSEIKO modが取引されていますが、不思議と「中古」で売っている人は少ない気がします。

買ってそのまま、未使用で売る人も少しはいるのかもしれませんが、

使ってから売るという人は極めて少ない気がします。

気に入って、ずっと使っているということなのでしょうか。

SEIKO mod を作る

EIKO mod パーツショップ一覧|BITE THE CANE

上記サイト等を参考に、お気に入りのパーツ(ケース、ブレスレット、ムーブメント、文字盤、針等)を仕入れ、組み上げることになります。

パーツがあれば、私でも組み上げることはできるかもしれませんが、防水やムーブメントの歩度調整など、私にはもうよく分からない領域です。

ただ、自分のセンスで選び組み合わせたパーツで組み上げた腕時計が完成し、自己満足だったり、誰かに褒められたりしたらかなり嬉しいでしょう。

作れるようになったら、めちゃくちゃ楽しそうですね。

私は素人ですが、ムーブメントについて少し。

  • NH34 (デイト+GMT つまり日付とGMT機能つき)
  • NH35(デイト つまり日付機能付き)
  • NH36(デイデイト つまり日付と曜日機能つき)

カレンダー無しの腕時計を作りたい場合は、NH35を使用して、カレンダーの穴無しの文字盤を使用するということなんでしょうかね。

参考サイト

https://ozouni.com/column/seiko_mod

ギャラリー

ROLEX Daytona風 SEIKO mod
出典:ラクマ様
グリーンサブ風 SEIKO mod
出典:SEIKO 5 .club様
SEIKO mod
出典:SEIKO 5 .club様

以上。

後記

最後までお読みくださりありがとうございます。

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