CHANEL J12 2009年モデルチェンジ概要
ここでは、2009年のモデルチェンジ(リニューアル)について、分かる限り記載します。
随分前のことなのでなかなか正確な情報が見つけられず…(言い訳)
↑初期型バックル
目次
2009年はマイナーチェンジ
例えばCHANEL J12 ブラック 38mm H0685で考えると
2009年のモデルチェンジではリファレンス(型番)は変わっていませんが
2019年のモデルチェンジでは、H0685→H5697のようにリファレンスごと変更になり、従来のH0685は廃盤となりました。
そのようなことからも2009年は「マイナーチェンジ」、2019年は「フルモデルチェンジ」と言えるでしょう。
↑2019年のフルモデルチェンジによる変更
↑CHANEL J12 ブラック 38mm H0685(旧)(左)とH5697(新)(右)
リニューアル前にバックル改良
2009年のリニューアル前に「バックルの改良」が行われています。
当初、私は「バックル改良」も2009年のリニューアル内容の1つと考えていましたが、どうも違うようです。
2007年あたりからバックル改良は開始されているようなのですが、詳細については現在調査中です。
改良前バックル
↑改良前(前期型)のバックルです。旧型、初期型とも言えます。
ガッチリしたデザインですが、板バネが窮屈そうで、曲げたときのバネへの負担が大きそうです。
改良後バックル
↑改良後(後期型)の38mm以上用バックル「H1996」です。
↑改良後(後期型)の33mm用バックル「H2000」です。
33mm用後期「H2000」は38mm用後期「H1996」と異なり、板バネが途中で曲がっています(段がついています)。なぜ違うんでしょうね。
改良前後で比較
改良前と改良後を比較すると、個人的には改良前(前期型)の方が格好いいですが、改良後(後期型)の方が耐久性もメンテナンス性も良さそうです。
2009年のリニューアルよりも早急に改善すべき(品質の)問題だったのだと思われます。
2009年リニューアルの主な変更点
2009年の(バックル以外の腕時計本体部分の)リニューアル内容は以下の2点です。
- ダイヤルデザイン
- 針の色
ダイヤルデザイン変更
ダイヤル(文字盤)について、平らな皿のようなデザインだったのが、すり鉢というかフチが上がったデザインになりました。
そしてミニッツマーカー(目盛り)がダイヤルの平面上にあったのが、フランジ(傾斜がついた部分、ルーレット?)に移動しました。
↑上が変更前で下が変更後です。ともにCHANEL J12 ブラック 33mm H0682です。
この図で分かるでしょうか。
斜めの画像だと
↑これが変更前で、↓これが変更後です。
↑変更前、変更後ともにCHANEL J12 ホワイト 33mm H0968です。
ミニッツマーカーの位置が平面から側面に変わっているのが分かります。
ダイヤルデザイン変更の例外
ほとんどのモデルで上記のダイヤルデザインの変更が行われたのですが、実は2020年02月現在もダイヤルデザインの変更を受けていないモデルがあります。
それは「CHANEL J12 クロノグラフ」です。
ほとんどのモデルで上記のダイヤルデザインの変更が行われましたが、CHANEL J12 クロノグラフはちょっと事情が異なります。
上記のようなダイヤルデザインの変更は行われず、2011年あたりにダイヤルデザインが微かに変更されています。
CHANEL J12 クロノグラフのミニッツマーカーは今も平らなままなのです。
↑CHANEL J12 クロノグラフ ブラック 41mm H0940
クロノグラフの「微かな変更」というのは「SWISS MADE」の文字の大きさです。
詳しくは以下記事を参照願います。
2020年以降、クロノグラフがリニューアルされる際にはダイヤルデザインの変更も盛り込まれるのではないかと予想しています。↓参照
針の色変更
一部のモデルで針の色がシルバーに変わりました。
針の色がシルバーに変更されたのは、基本的に以下になります。
- インデックスが数字以外のダイヤ等のモデル
- インデックスが数字の一部のモデル
「ダイヤ版の針はシルバーになったよ」「数字版でもシルバーになったやつもあるよ」ということです。
↑CHANEL J12 ホワイト 12Pダイヤ 33mm H1628 後期型(針の色がシルバーに変更されています)
この針の色の変更について、ブラックとホワイトで元々(変更前)の針の色が違うこともあり、状況が説明しづらいので表にします。
インデックス | 本体色 | 変更前 針の色 | 変更後 針の色 |
数字 | 黒 | 白 | 白 |
数字 | 白 | 黒 | 黒 |
ダイヤ等 | 黒 | 白 | シルバー |
ダイヤ等 | 白 | 黒 | シルバー |
↑こちらのH0968「後期型」は、数字インデックスなので針の色が「黒」のままです。針の色がシルバーのH0968は存在しません。
ただ、この針の色の変更も例外がありH0969(ダイヤベゼル)などは数字インデックスですが針色がシルバーとなっています。
↑CHANEL J12 ホワイト ダイヤベゼル 38mm H0969(後期型)
さらに、インデックスの数字までシルバーに変更されています。
針の色については複雑というかパターンが多く、一概にこうだと言えない状況です。
ただ、知っておいて欲しいのは「針の色が変わっていないものもたくさんある」ということです。
さらに、
- 2009年リニューアル前に廃盤になったもの
- 2009年リニューアル前から販売していて針色が変わらなかったもの
- 2009年リニューアル前から販売していて針色が変わったもの
- 2009年リニューアル後に販売開始となったもの
があり、複雑なので基本的には個別のリファレンスごとに考えるべきかと思います。
そして不思議なのは、最も標準的なH0682やH0968の針の色が変わっていないにも関わらず、多くのブログ・サイトで右へ倣え的に「針の色がシルバーに変わりました」と書かれていることです。
何度も言いますが
2009年のリニューアルで
「針の色が変わったものもありますが、変わっていないものもあります」
そして、
「売れ筋のH0682やH0968等は、針の色は変わっていません」
ダイヤルと針は別タイミング?
「ダイヤルのデザイン変更」と「針の色の変更」は同時に行われたのかと思っていましたが、そうでもないようです。
↑はすべてCHANEL J12 ホワイト 12Pダイヤ 33mm H1628なのですが
左から
- 「旧ダイヤル」+「黒い(古い)針」
- 「新ダイヤル」+「黒い(古い)針」
- 「新ダイヤル」+「銀の(新しい)針」
です。
上記の画像で考えると「針の色」よりも「ダイヤル」が先に変更されたことになります。
つまりH1628等は3パターンあるということです。もし選べるならこだわってみるのもいいと思います。
↑CHANEL J12 ホワイト 12Pダイヤ 33mm H1628 後期型(針の色が黒)
(ただし画像によっては実際は針の色が銀でも、反射具合で黒く見える場合はたくさんあります。)
ちなみに3つ並べた上の画像のカレンダー位置が気になった超マニアックなあなた。
気が向いたら以下の記事をどうぞ。
再びバックルの話へ
ここまでで
- バックルの変更は2007年あたりから
- ダイヤルと針の変更は2009年あたりから
ということが分かってもらえたと思います。
このことから当然、2007~2009年くらいに生産された「新バックル」+「旧ダイヤル」の個体が存在します。
ある意味レアモデルですが特にプラスとなる価値はないでしょう。
新ダイヤルを買おうと思って、バックルだけで判断してしまうという凡ミスはしないように気をつけてください。
それにしても、「バックル」「ダイヤル」「針の色」、それぞれがバラバラのタイミングで行われているようで複雑すぎますね。
まとめ
- バックルについては2007年あたりから段階的に改良
- まず、2009年あたりに(クロノグラフ以外で)ダイヤルを変更
- 次いで2009年あたりに(一部モデルで)針の色を変更
参考サイト
外部サイトになりますが、2009年あたりのリニューアル内容については以下のサイトが綺麗で分かりやすいです。憧れます。(針の色のところは一部間違っている気がします)
腕時計総合情報メディア GINZA RASINブログ > シャネルのブログ記事一覧 > シャネルJ12 新型と旧型の違い
以上。
後記
最後までお読みくださりありがとうございます。
この他にもCHANEL J12についてたくさん書いています。以下から気になる記事を読んでいってくださるとありがたいです。
300記事くらいあるはずです。
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