CHANEL J12 H0680 とは
CHANEL J12 ブラック 33mm クォーツ レザーベルトのH0680について。
スペックやレビューその他を記載します。最後の方に動画もあります。
目次
どんな腕時計?
CHANEL J12 ブラックのレディース(ケースサイズ33mm、クォーツ)になります。
- ブラックセラミック
- ケースサイズ33mm
- クォーツ3針
- カレンダーあり
- 200m防水
- レザーベルト
一番の特徴はレーザーベルトでしょう。
そして、「H0680」というリファレンスはJ12の中で最も若く、2000年のCHANEL J12 ブラック販売開始時のトップバッターということになります。
また、これまで販売されたCHANEL J12の中で価格が最も安い製品になります。
2009年以前の時点で販売は終了しているため、2009年のモデルチェンジに対応しているものはありません。
ダイヤルは前期型のみで、バックルはセラミックブレスレットではありませんので前期型も後期型もありません。
こちらはレザーベルトになっていますが、腕時計の本体部分については、セラミックブレスのH0682前期型、ラバーベルトのH0681と共通です。
スペック
- リファレンス:H0680
- ケース:高耐性ブラックセラミック、ステンレススティール
- ベゼル:逆回転防止
- ダイヤル:ブラックラッカーダイヤル
- リュウズ:ステンレススティール製ねじ込み式リュウズ、高耐性ブラックセラミック カボション
- ブレスレット:革ベルト、Dバックル
- 風防:サファイアクリスタル、ドーム型
- ムーブメント:高精度クォーツ
- 防水性能:200m
- ケースサイズ縦:44mm(ラグ含む)
- ケースサイズ横:33mm(リュウズ除く)
- 風防直径:25mm
- 厚さ:約11mm
- ラグ側ベルト幅:16mm
- カレンダー:クイックチェンジ(デイトジャスト)
- 夜光:時針、分針、秒針先端、 ミニッツマーカー ルミノバ?
- 重量:71g
- 腕周り:14~16.5cm
- 販売時期:2000年?~2009年?
- 定価:294,000円
レビュー
所感
ケースサイズ33mmの(一般的には)レディースサイズになります。
メンズの40mmオーバーのものに比べると、小さいためにぎゅっと凝縮された感があるためか「精巧」な印象を受けます。
また、33mmはCHANEL J12 クォーツでもっとも標準的なサイズであり、余分な要素がなく「これぞJ12」というのが強く感じられます。
個人的にはすごく好きです。
レザーベルトはやはり劣化するものですので、そこはもう消耗品と割り切るのが良いでしょう。シャネルで2万円+消費税で新品に交換可能です。
ベゼル
ベゼル外周はステンレススチールで、ベゼルインサートはセラミックです。ベゼルインサートは5分毎に目盛があり、0,15,30,45は数字、それ以外はバータイプの刻印になります。刻印された部分はの色は(ホワイトでははく)シルバーになっています。
33mmでも位置づけ的には「ダイバーズウォッチ」になるのでしょうか。逆回転防止です。
いや、おそらく逆ですね。このようなデザインが最も良いと判断したため、「先にデザインありき」で、「ベゼルに数字を書いたのだから逆回転防止にしよう!」となったような気がします。
風防
微かにドーム型になっています。
ベゼルとの境目も段差がなくなめらかです。
反射防止のコーティングはされていません。
反射防止コーティングについては、当ブログ内の以下の記事が参考になるかと思います。
ダイヤル
レイルウェイ目盛りの外側のみシルバーで、それ以外は黒背景の白になります。
レイルウェイ目盛りの内側が外側に比べて少し低くなっています。
針
針がわずかに黄ばんでいるのが分かるでしょうか。
CHANEL J12 ブラックのホワイト針は経年劣化により黄ばんでいるものもあります。
時針と分針はバータイプ、秒針はアロータイプで逆端が丸(涙型、ティアドロップ)になっています。
針はすべてホワイトになります。
それぞれの先側中央部分に夜光塗料が塗布されています。
(シルバーの針を見慣れているせいか、黄ばみを感じるせいか)この白い針を野暮ったく感じてしまいます。
画像ではほとんど分からないレベルの話です。
インデックス
1~12のアラビア数字です。すべての数字が表示されているモデルは意外と少ないと思いますので、なんだか嬉しく感じてしまいます。
数字はダイヤルに対して盛り上がっています。
数字の大きさもフォントも配置もとても美しく感じます。
カレンダー
黒背景の白文字になります。
このカレンダーは偽物・コピー品の判定にも使えます。当ブログ内の以下の記事を参照。
カレンダーの数字の表記はかなり小さく感じます。時計自体が小さいので仕方ないのですが。
カレンダーの位置について。
カレンダーの部分が、わずかにレイルウェイ目盛りの外側のシルバーにかかっています。
分かるでしょうか。
誰もそんなとこ 見てやしねー だろうが……
山王工業 3年 河田雅史
いろいろな観点から、これがとても気になるのです。
それについてはまた別の機会に。
リュウズ
ねじ込み式になります。
解放した状態から、1段引きで日付調整、2段引きで時刻調整(ハック:秒針停止)となります。
余談になりますが、日付調整の回す方向は、自動巻きのクロノグラフ41mmモデル(H0940等)とは逆になります。リュウズに向かって時計方向に回すと日付が進みます。
カボションについては、平らな41mmモデルとはかなり異なり丸みを帯びています。
ちなみにですが、カボションはベゼル径が大きくなるにつれて平らになっていく傾向があると思います。
ケース
特筆すべきことはありません。他のCHANEL J12 ブラック同様、美しいセラミックケースです。
裏蓋
この裏蓋、防水を示す魚のマークがありませんので、かなり初期の裏蓋と思われます。
その代わり「ETANCHE 200m」という記載があります。要するに200m防水ということでしょう。「QUARTZ」という記載もあります。
黒塗りの部分はシリアルで、当方の個体は「Y.C.999999」(999999の部分は数字6桁)でした。
円は2重になっています。
レザーベルト
以下は、レザーベルトを新品に交換した直後になります。
レザーベルトの質感はマットで、立体加工が施されています。
純正ならではのクォリティで、ケースとの隙間も見えません。
裏側はキャメルというかベージュになっています。
Dバックルになっていますので、ベルトへの負担は少ないですが、それでもすぐにしわが入ってしまうでしょう。
ベルト単体だとこんな感じです。
↑ベルトの本体側端はこんな処理になっています。
ロレックス用の弓カンベルト(社外ベルト)で同じような作りのモノを見たことがありますが、ここまでやるのはすごいですね。
ベルトの作りはかなりのモノです。中央部分が厚くなっており、腕時計本体部分との接合部もなだらかになるようになっています。
レザーベルトと本体との接合部分のスカスカがとても嫌いな自分にとっては最高の作りです。
さすがシャネル、腕時計ブランドというよりもファッションブランドとしてのこだわりを感じます。
レザーベルトの劣化
レザーベルトはセラミックブレスと違って劣化するものです。シャネルの方と話したときには「2年を目途に交換」という言葉がありました。
以下、交換前のボロボロのレザーベルトの画像になります。
バックル
2つ折りのDバックルになります。
一度決めてしまえば、以降はベルト穴を変えることはほとんどないので、ベルトへの負担は小さくなります。が、それでもボロボロになってしまうものですね。
外側はこんな感じです。「CHANEL」と「ACIER」の刻印があります。「ACIER」というのは「鋼(はがね)」のフランス語らしいのですが、ステンレススチールということでしょうか。
クォーツムーブメント
精度にもちろん問題はありません。
電池が減ってくると4秒運針になり、電池交換の合図となります。
4秒運針については当ブログ内の以下の記事を参照願います。
重さ
レディースウォッチの相場的な重さが分からないのですが、女性にとって問題ない重さだと思います。
当然セラミックブレス版の約90gよりもさらに軽い約71gです。
夜光
時針、分針、秒針の先端と、インデックス外側の目盛り(5分ごと)が夜光になります。
中古相場
レザーベルトの程度によりますが、ヤフオクまで含めて考えると9~13万円くらいで購入したいところです。
社外のセラミックブレスに交換されているものもお薦めです、安ければ。
なお、セラミックブレスへの交換については当ブログ内の以下の記事が参考になるかと思います。純正であれば約20万円で、社外であれば約1万円で可能です。
動画
以降の「ブラック」の経緯
クロノグラフまでの2年
2000年に販売開始されたCHANEL J12 ブラックですが、その後はクロノグラフがリリースされる2002年までニューモデルはリリースされていません。
2000年から2002年までは以下の6モデルのみだったということになります。
Ref. | ケースサイズ | ブレスレット |
H0680 | 33mm | レザー |
H0681 | 33mm | ラバー |
H0682 | 33mm | セラミック |
H0683 | 38mm | レザー |
H0684 | 38mm | ラバー |
H0685 | 38mm | セラミック |
2009年のマイナーチェンジ
レザーとラバーについては2009年のマイナーチェンジを迎える前に販売終了となっています。
セラミックブレスレットのH0682とH0685については2009年のマイナーチェンジでダイヤルの小変更を行っています。
2019年以降のフルモデルチェンジ
2019年以降のフルモデルチェンジで、以下のようになっています。
以上。
次の製品 CHANEL J12 H0681
後記
最後までお読みくださりありがとうございます。
この他にもCHANEL J12についてたくさん書いています。以下から気になる記事を読んでいってくださるとありがたいです。
300記事くらいあるはずです。
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