CHANEL J12 トゥールビヨンとは

2020-04-15

ファッション時計と揶揄されることも多いCHANEL J12ですが、数あるラインナップの中には「トゥールビヨン」を搭載した「CHANEL J12 トゥールビヨン」があります。

ここではそのCHANEL J12 トゥールビヨンについて解説します。

ちなみに2015年以降は、「フライングトゥールビヨン」にバトンタッチしており、トゥールビヨンで販売されているモデルはありません。廃盤となっている過去のモデルになります。

CHANEL J12 TOURBILLON H1672 38mm

↑CHANEL J12 トゥールビヨン 38mm H1672

まず「トゥールビヨン」について

「トゥールビヨン」

「tourbillon」と書きます。

腕時計好きでもなければ、聞きなれない単語ですよね。

フランス語で「渦(うず)」の意味です。

トゥールビヨンは、

姿勢差(要するに、地面に対する角度)の影響を受けやすい(時刻がズレやすい)、自動巻きや手巻きの機械式腕時計に対して、重力の影響をなるべく受けないようにするための「装置」です。

Wikipediaでは以下のように記載されています。

可搬で任意の姿勢をとりうる(任意の方向に重力による加速度が掛かる)機械式時計において、内部の一部の構造全体を回転させることにより、姿勢差による系統的なズレをキャンセルし克服する機構ないしそれを採用した時計、及び特にその中心部であるそのような脱進機のことである。

ウィキペディア

例えば、ずっと置きっぱなしだとずっと同じ方向に重力がかかって、進みやすかったり遅れやすかったりしますが、キャリッジ(調速脱進機)部が自ら回ることで、重力のかかる方向が分散され、進んだり遅れたりでトータル的にちょうどよくなる、というように私は解釈しています。

よく知りたい人は、以下のブログ等を読んでみるといいかもしれません。

トゥールビヨンの基礎知識。成功者が手にする超絶機構の教科書

腕時計の代表的な複雑機構(コンプリケーション)と言われるトゥールビヨンですが、以前私が読んだ本には「トゥールビヨンはコンプリケーションだとは思ってない。なぜなら、何かの機能があるわけではなく、単に腕時計の精度を上げるための仕組みだから」というようなことが書いてあり、そのような考え方も分かります。

他に「コンプリケーション」として挙げられるものはミニッツリピーター、永久カレンダーであることを考えると納得もできます。

「コンプリケーション」というものの解釈の仕方ですね。

複雑なので作るのも大変なのでしょうが、価格的にもすごいことになっているイメージです。

個人的な感覚では、トゥールビヨンと言えば2000万円くらいから、という印象です。

上記のブログには「衝撃」の100万円台のトゥールビヨンについても書いてありました。

それでも、逆に衝撃的に高いです、私には…

そしてトゥールビヨンも天才時計師ブレゲの発明です。

元々は平置きで調整されるのに、ポケットの中で長時間かつ任意の姿勢となってしまう懐中時計のために開発された機構ですが、腕時計に採用できるようになったことでクォーツショックに対する機械式腕時計の(精度向上による)復権の一翼を担ったとも考えられているようです。

というわけで、機能・技術の代表格・代名詞のようなトゥールビヨンなのです。

動画

ゆっくり回っている部分が、トゥールビヨンのキモともいえるキャリッジです。

CHANEL J12 トゥールビヨン

CHANEL J12にトゥールビヨンを搭載した「CHANEL J12 トゥールビヨン」は、2005年にリリースされています。

ちなみに、現在はすべて販売終了となっている廃盤モデルです。

リリースまでの経緯を説明すると

  • 2000年にCHANEL J12 ブラックを発表
  • 2002年にCHANEL J12 クロノグラフを発表
  • 2003年にCHANEL J12 ホワイトを発表

そこからの2005年 CHANEL J12 トゥールビヨンになります。

J12のセールスはありながらも、中身(ムーブメント)を自社開発していなかったため、劣等感があったのかもしれません。

世界に「腕時計ブランド」としてのCHANELを認めさせるために技術の代名詞ともいえるトゥールビヨンの「自社開発」に至ったのだと思います。

腕時計ブランドでも簡単には作れないトゥールビヨンを、ガワ(外側)だけ腕時計のイメージがあるCHANEL J12が作ることで、CHANELの腕時計メーカーとしての技術を証明し「トゥールビヨン作っちゃいましたが何か?」( *`ω´) ドヤァとドヤ顔をかましたのです。

CHANEL J12 TOURBILLON H1712 38mm

↑CHANEL J12 トゥールビヨン 38mm H1712

CHANEL J12 トゥールビヨンの主な特徴は以下になります。

  • ケースサイズ38mm
  • 手巻き式機械時計
  • パワーリザーブ100時間
  • 防水50m

実はこのCHANEL J12 トゥールビヨン、色違いで2種類のムーブメントとなっています。

ブラック系には「CHANEL 05-T.1ムーブメント」が搭載されています。

ホワイト系には「CHANEL 05-T.2ムーブメント」が搭載されています。

違いは色のみで多くの部品が共通だったとしても、強いこだわりを感じます。

CHANEL J12 TOURBILLON

↑キャリッジ部分

CHANEL J12 TOURBILLON

↑裏蓋はこんな感じです。

ラインナップ

知ってる限りのCHANEL J12 トゥールビヨンのラインナップを列挙します。

ただし、「フライングトゥールビヨン」と「CHANEL J12 RMT」は除きます。

H1671

CHANEL J12 TOURBILLON 38mm H1671

↑CHANEL J12 TOURBILLON 38mm H1671

12本限定 2730万円

H1672

CHANEL J12 TOURBILLON H1672 38mm

CHANEL J12 TOURBILLON 38mm H1672

12本限定 2730万円

H1711

CHANEL J12 TOURBILLON HIGH JEWELRY H1711 38mm

↑CHANEL J12 TOURBILLON HIGH JEWELRY H1711

1本限定 価格不明

H1712

CHANEL J12 TOURBILLON H1712 38mm

↑CHANEL J12 TOURBILLON 38mm H1712

12本限定 1911万円

H1713

CHANEL J12 TOURBILLON 38mm H1713

12本限定 1911万円

↑CHANEL J12 TOURBILLON 38mm H1713

この他にもルビーやサファイヤをベゼルに配したモデルもありそうなのですが、調査中です。

販売相場

中古市場でもほとんど見かけません。

あれば700~1000万円程度でしょうか。

↑楽天でありました!H1671 シリアル1番 935万円。

偽物事情

クォリティ低そうですが、偽物(コピー商品)も存在するようです。

出典:i Replica Master

後継?

CHANEL J12 トゥールビヨンは、基本的に限定12本以下で、おそらく販売開始後わりと早い段階で売り切れてしまったのではないかと予想しています。

上にも書きましたが、2015年からは後継と思われるCHANEL J12 フライングトゥールビヨンが販売開始となっています。

CHANEL J12 SKELETON FLYING TOURBILLON 38mm H4562

↑CHANEL J12 SKELETON FLYING TOURBILLON 38mm H4562

個人的には、フライング「なし」の方が好きです。

以上。

後記

最後までお読みくださりありがとうございます。

この他にもCHANEL J12についてたくさん書いています。以下から気になる記事を読んでいってくださるとありがたいです。

300記事くらいあるはずです。

また、CHANEL J12に関して気になることがあれば、記事下のランキングボタンの少し下にある「サイト内検索」から検索してみてください。検索エンジンでは引っかからないことも見つけられる可能性があります。

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