CHANEL J12 スーパーレッジェーラとは

2019-12-06




CHANEL J12にはスーパーレッジェーラ(Superleggera)というモデルが存在し、2005年から断続的に6種類がリリースされています。

ただし、2019年12月現在で販売されているものはありません。

個人的に解明できていない謎がまだあるのですが、

ここではスーパーレッジェーラ(Superleggera)について解説したいと思います。

Superleggera 全6種

CHANEL J12 Superleggera

1行目左 初代Superleggera H1624

2行目左から H2004、H2039、H2681

3行目左から H3409、H3410

となります。

ちなみに2行目の3つは、区別がつかないのですべて同じ画像を使用しています。

Superleggeraの謎

つまり私にとっての謎は、2行目の3つ「H2004」「H2039」「H2681」の違いが分からないということです。

スペック上の違いはなく、販売時期だけの違いなのでしょうか。継続調査中です。

とりあえず、H2039はラバーブレスレットで、チタンバックケース(裏蓋)のようです。

Superleggeraの由来

「Superleggera」はイタリア語で「超軽量」という意味です。

しかし、CHANEL J12のSuperleggeraは超軽量というよりは別の背景があります。

昔、カロッツェリア・トゥーリングという自動車(レーシングカー?)のボディ製作会社があり、そこが作成した超軽量ボディに「Superleggera」というロゴがつけられていたのです。

なので、Superleggeraは特定の車のグレード等というよりは、カロッツェリア・トゥーリング社が開発したボディに冠される単語で、そのボディは様々なメーカーの車に提供されたのです。

そしてSuperleggeraという言葉はその辺りの自動車を知っている人にとっては「Superleggera=高性能」というイメージもあるのでしょう。

CHANEL J12の生みの親ともいわれるジャック・エリュ氏はこの「Superleggera」という言葉がとても好きで、新しいCHANEL J12を作るときに、このSuperleggeraという言葉を使用したくなり、ロゴの使用許可を得るところからスタートしたとのことです。

おそらくですが、先に「Superleggera」という言葉ありきで企画されたCHANEL J12は、コンセプトとして「軽量」を掲げるしかなかったのではないかと思います。

仕事をしていると、バカバカしくて納得できないのですが目的と手段が逆になってしまう(されてしまう)ことって、よくありますよね。

Superleggeraの特徴

CHANEL J12 Superleggeraの開発時にはすでにH0940等クロノグラフのラインナップが存在していました。

CHANEL J12 Chronograph h0940

↑CHANEL J12 CHRONOGRAPH 41mm H0940

この先行するクロノグラフと差別化するためなのか、CHANEL J12 Superleggeraは6時方向のサブダイヤル(12時間積算計)のない2カウンタークロノグラフとなっています。

CHANEL J12 Superleggera

ケースサイズはJ12 クロノグラフとJ12 スーパーレッジェーラともに41mmですので、ムーブメントは共通(ETA 2894-2)なのではないかと思っています。

(「CHANEL J12 クロノグラフのキャリバー」参照)

6時方向の12時間積算計は、使用せずに隠しているだけだと予想しています。

スーパーレッジェーラ共通の特徴は

  • 2カウンタークロノグラフ
  • タキメーターあり

くらいでしょうか。

その他としては、上記6つのSuperleggeraに共通する特徴はほとんどないので、個別に特徴を説明していきます。

勝手なくくりですが、1行目のH1624を「初代」、2行目のH2004、H2039、H2681を「2代目」、3行目のH3409、H3410を「3代目」として説明します。

初代(H1624)

初代のスーパーレッジェーラは、大雑把に言えば「セラミック+アルミニウム」です。

CHANEL J12のスーパーレッジェーラといえば、このモデルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

CHANEL J12 Superleggera H1624 41mm 夜光

↑CHANEL J12 Superleggera 41mm H1624

こちらのH1624が初代スーパーレッジェーラとなります。特徴は

  • ブレスレットやベゼル等にアルミニウムが使用されている
  • ブレスレット中央のコマがアルミニウム、それ以外はセラミック
  • ケースは通常のブラック(艶あり)セラミック

となります。

で、こちらのH1624、アルミニウムを使用してはいますが特に軽くはありません。

ケース、ブレスレットともにセラミックであるクロノグラフH2419が約158g、このH1624が約157gでしたのでほぼ同じと言えるでしょう。

以下がSuperleggera H1624のカタログ記事になります。

CHANEL J12 スーパーレッジェーラ クロノグラフ 41mm H1624 メンズ 自動巻き オートマティック セラミック アルミ シャネル

2代目(H2004,H2039,H2681)

2代目のスーパーレッジェーラは、「マットブラックセラミック+ラバー+アルミニウム」になります。

CHANEL J12 Superleggera H2039 41mm

↑CHANEL J12 Superleggera 41mm H2039

デザイン的には初代と共通ですが、ブレスレット全体が黒くなり以下の特徴があります。

  • ブレスレットはラバー
  • ベゼル等にアルミニウムが使用されている
  • ケースはマットブラックセラミック(艶消し)

この2代目のブレスレットにはラバーが使用されていますので大幅な軽量化を果たしています。初代から30%の軽量化ということですので、予想重量は110g程度でしょうか。これは軽いですね。

この2代目のみが、名実ともに「スーパーレッジェーラ」ということになります。

軽いのはこの2代目のみということです。

ちなみに2代目までの裏蓋はこんな↓感じです。

CHANEL J12 Superleggera H1624 41mm 裏蓋
CHANEL J12 スーパーレッジェーラ 41mm H2039 メンズ 自動巻き オートマティック クロノグラフ

3代目(H3409,H3410)

3代目では、2代目までのデザインを一新しました。

CHANEL J12 Superleggera H3409

↑CHANEL J12 Superleggera 41mm H3409

ベゼルインサートをなくし、タキメーターを風防内に収めました。

CHANEL J12 Superleggera H3409

また、外装にアルミニウムもラバーも使われていないため、軽量要素もありません。約157gです。基本的にセラミック+ステンレススティールです。

クロノメーターについて、2代目までは「CERTIFIED CHRONOMETER」の記載でしたが3代目では「OFFICIALY CERTIFIED CHRONOMETER」の記載になりました。

ホワイトもあります。

CHANEL J12 Superleggera H3410

↑CHANEL J12 Superleggera 41mm H3410

3代目の裏蓋はこんな↓感じです。

Superleggera 3代目裏蓋

2代目までの裏蓋の方が、圧倒的に格好いいですね。普通に見るとレベルダウンですので、2代目までの裏蓋には(割れやすいなど)何か問題があったのでしょうか。

購入について

中古市場で出回っているほとんどが3代目の2つと、2代目のH2039です。

いずれもCHANELでの販売は終了していますが、3代目については並行店でまだ新品購入も可能かと思います。

偽物の存在

CHANEL J12の中でもメジャーとは言えないスーパーレッジェーラですが、偽物(コピー商品)もしっかり存在します。詳しくは以下の記事を参照願います。

レビュー記事

スーパーレッジェーラの初代と3代目について、以下の記事で詳しく書いています。

余談

ブラックセラミック(艶あり)とマットブラックセラミック(艶消し)とラバーブレスについては以下の記事を参照してください。

ベゼルの種類については以下の記事を参照してください。

スーパーレッジェーラ関連

以上。

後記

最後までお読みくださりありがとうございます。

この他にもCHANEL J12についてたくさん書いています。以下から気になる記事を読んでいってくださるとありがたいです。

300記事くらいあるはずです。

また、CHANEL J12に関して気になることがあれば、記事下のランキングボタンの少し下にある「サイト内検索」から検索してみてください。検索エンジンでは引っかからないことも見つけられる可能性があります。

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