CHANEL J12 H2419 とは
シャネル J12 クロノグラフ 9Pダイヤモンド H2419について
スペックやレビューその他を記載します。最後に動画もあります。
↑CHANEL J12 BLACK CHRONOGRAPH 9P DIAMOND 41mm H2419
目次
どんな腕時計?
CHANEL J12の中でも、男性の1番人気と言われるブラッククロノグラフ H0940のダイヤインデックス版になります。
H0940はこちら↓
↑CHANEL J12 BLACK CHRONOGRAPH 41mm H0940
並べてみるとこんな感じです。↓
↑左がH0940、右がH2419です。
なお、H2419については2019年04月以前の時点で販売終了となっています。
スペック
- リファレンス:H2419
- ケース:高耐性ブラック セラミック、ステンレススティール
- ベゼル:ブラック セラミック、ステンレススティール、逆回転防止
- ダイヤル:ブラックラッカーダイヤル、9Pダイヤモンドインデックス
- リュウズ:ステンレススティール製ねじ込み式リュウズ、プッシュボタン、高耐性ブラック セラミック カボション
- ブレスレット:高耐性ブラック セラミック、ステンレススティール製3重折りたたみ式バックル
- 風防:サファイアクリスタル、ドーム型
- ムーブメント:ETA 2894-2、クロノグラフ、オートマティック(自動巻き)、COSC(クロノメーター)、28800振動、ハック機能
- パワーリザーブ:42時間
- 防水性能:200m
- ケースサイズ縦:48mm(ラグ含む)
- ケースサイズ横:41mm(リュウズ除く)
- 風防直径:30mm
- 厚さ:約14mm
- ラグ幅:20mm
- 3時方向インダイヤル:スモールセコンド
- 6時方向インダイヤル:12時間積算計
- 9時方向インダイヤル:30分積算計
- カレンダー:デイトジャスト
- 夜光:時針、分針、クロノ針先端のみ ルミノバ?
- 重量:約158~182g(ブレスのコマ数によります)
- 腕周り:13.5cm~21.0cm?
- 販売時期:2009年~?(2013年まで販売していたことは確認済み)
- 定価(消費税8%込み):1,074,600円
カボションというのは、リュウズ先端についている黒い平らな円のセラミック部分のことです。
COSCはControle Officiel Suisse des Chronometres(スイスクロノメーター検定協会)です。
防水性能は20気圧防水ではなく200m防水です。裏蓋にも記載があります。
重量については、小さい駒2つで約7gでした。
レビュー
できるだけ詳しく書きますので、少し長くなります。
↑CHANEL J12 H2419(いつか、10時10分で撮り直したいと思います。)
所感
ブラック、シルバー、ホワイトの3色のみで構成されており、ホワイトはダイヤルの目盛と文字と時針、分針の夜光部分のみに使用されています。ほぼブラックとシルバーです。
ダイヤルの9Pダイヤ自体はそれほど主張するものではないかと思います。
ブラックとシルバーの光沢がすごく、特に屋外ではキラキラギラギラ黒光りになります。屋外ではそれこそシルバーやクロマティックのようにも見えることがあります。風防もダイヤルその他も(見やすさを犠牲にしてでも)あえてキラキラにしているのだと思います。
クロノグラフのためデザイン的に(仕方ないのですが)ゴチャゴチャしており、個人的に考えるJ12の一番のデザイン的な魅力である「同心円+放射状の線」があまり感じられないデザインです。ただし、個人的にはそれにも増してこのゴチャゴチャが好きです。
41mmというベゼルサイズ(厳密にはケースサイズ)なのですが、サイズよりは小さく感じるかもしれません。ベゼル外周(シルバー)とベゼルインサート(ブラック)で色が変わっていることが理由かもしれません。私は腕が細く、個人的には自分に似合う最大サイズが41mだと思っています。少し小さく感じるため、自分にはそこそこ合っている気がします。小さく感じることが多いと思いますので、大きい時計が好きな方にはもしかしたら物足りないかもしれません。
バックルやネジなど、機能や造形の実現のためのみに必要なものは徹底的に「見せない」という、腕時計ブランドとは異なるファッションブランドのこだわりなのだと思います。
どこかで(H0940のことだったと思いますが)「飽きたので売ったが、また欲しくなりまた購入してしまった」という書き込みを見ました。個人的にこの書き込みがなんだか妙に納得できます。この時計をしているときは若干飽きてしまうようなデザインなのですが、きっと手放して手元にないと、久しぶりに見たときにまた欲しくなってしまうデザインなのかもしれません。
良いんだか悪いんだか。
恋愛でもそういうタイプの人、いそうですよね。
自分も同じような気持ちになりそうな気がしますので、売ってしまわないようにと今は思っています。
ベゼル
ベゼル外周はステンレススチールで、ベゼルインサートはセラミックです。ベゼルインサートは5分毎に目盛があり、0,15,30,45は数字、それ以外はバータイプの刻印になります。刻印された部分はシルバーになっています。
逆回転防止で、(当たり前ですが)1周で60回「カチ」っと鳴ります。回し心地については、ぬるっとはしておらず、かちっとしているのですが硬い感じはせず、優しさを感じる絶妙さです。回して気持ちいいです。永遠に回していたいくらい気持ちいいです。逆回転させようとしたときの遊び(かすかな可動域)はほとんどありません。
ただし、硬くないため何かの拍子にずれてしまうことが多いです。子どもに抱きつかれたときなど。子どもとじゃれ合うとほぼ毎日ずれています。感触は好きなのですが、「ずれない」ということで考えるともう少し硬くてもいいのかもしれませんが、個体差あるのかな?
ベゼル外周の刻み(凹み)は1周30個(2分に1つ)になります。余談ですが、2019年モデルのJ12からは1周40個になるようです。
風防
風防については、映り込みが激しいので無反射(反射防止)のコーティングなどはされていないと思われます。
ダイヤや針で反射した光が風防の内側に映り込み、汚れのように見えることがあります。
形状は微かにドーム型になっていますが、ダイヤルを覗き込んだときのガラスの湾曲による歪みはありません。ベゼルから風防にかけての曲線がなめらかで、拭くときにとても心地良いです。
ダイヤル
ダイヤや「SWISS MADE」の記載がある一番大きな部分は光沢のあるフラットです。中央のレイルウェイ目盛の内側も光沢ありのフラットで、外側に比べると少し低くなっているように見えます。
3時側のインダイヤルはスモールセコンド(秒針)、6時側のインダイヤルはストップウォッチの12時間積算計、9時側のインダイヤルはストップウォッチの30分積算計です。
3時側・9時側のインダイヤルと時計本体の中心が横方向に揃っています。
CHANELのクロノグラフはこのように水平方向で揃っています。
ROLEXのデイトナだと、この部分(中心が揃っているかどうか)は世代によって違う気がします。
CHANEL J12 クロノグラフは、複数の円が整然と配置された美しいデザインです。
インダイヤルにはレコード盤のような溝が彫られており、フチはシルバーになっています。レイルウェイ目盛の内側よりもさらに低くなっています。
針
時針、分針、クロノ針(ストップウォッチの針)、インダイヤルの3つの針、すべてが光沢ありのシルバーになりましす。時針・分針はバータイプで、クロノ針がアロータイプになります。インダイヤルの3つの針は(小さくて見えないのですが)先端に丸みを帯びたバータイプに見えます。時針、分針、クロノ針の先の方にホワイトで夜光が塗布されています。
本体側から風防側にかけて、時針、分針、クロノ針の順で取り付けられています。
ちなみにH0940では針の色がホワイトになります。
インデックス
3時、6時、9時以外の9つがダイヤとなっています。四角いシルバーの台座の上に丸いダイヤが配置されているように見えます。
カレンダー
4時と5時の間にあります。レイルウェイ目盛にはかかっていません。背景はブラックで、数字はホワイトになります。時計の中心方向が数字の上側になります。
リュウズ
ねじ込み式になります。
解放した状態で手巻き、1段引きで日付調整、2段引きで時刻調整(ハック)となります。
カボションにはブランド等の刻印はありません。なお、余談になりますが、カボションはケースサイズによって形状が異なる気がします。
クロノグラフとプッシャー
普通に2時方向のボタンがスタート/ストップ、4時方向のボタンがリセットになります。ロレックスのデイトナのようなねじ込み式に見えますが、ねじ込み式に見えるシルバーの部分は機能的にはダミーになり、単なるデザインです。回りません。黒いところを押します。
シルバーの部分について。ねじ込み式ではなく回す必要がないためか、リュウズに比べるとギザギザがかなりなめらかで優しいです。
スタート/ストップ、リセットボタンの押し心地はかなり硬いです。予想になりますが、非ねじ込み式で防水機能を確保するために硬さが必要なのではないかと思います。
リセット時の動作について。0秒位置まで戻るときに、反時計回りで戻るときと時計回りで戻るときがある気がします(速すぎて見えないので勘違いかもしれません)。止まった位置で戻り方が決まるのでしょうか。
ケース
ケースに限らないことなのですが、エッジ部分について全体的に絶妙な丸みがあり、触れたときに優しく感じられ角張った印象がまったくありません。
裏蓋
ネジが黒く見えますが、実際はシルバーです。
大事に扱っているつもりでもやっぱり傷がついてしまいます…
J12全体で最も疑問を感じる部分です。浅彫りの刻印+微妙な艶消しというかヘアライン的な処理。外したときにバックルが当たって傷つくことを想定したものなのでしょうか。研磨もできないし、何なんでしょうね、これ。刻印については墨入れされているとのことですが、よく分かりません。
こちらも余談になりますが、2019年モデルのJ12からはシースルーバック(裏蓋スケルトン)のガラスになります。これが一番羨ましいです。きっと傷もつかないのでしょう。
黒塗りの部分はシリアルで、当方の個体は「Z.G.M.99999」(99999の部分は数字5桁)でした。
バネ棒の取り付け位置は、裏蓋と一体となっているステンレススチール部分になります。結構高め(裏蓋より風防側)になります。
セラミックブレスレット
とても装着感が良く、気持ち良いです。
ブレスレットのコマの数を変更するためのピンは黒になっています。目立たなくていいですね。ただし、ブレスレットとバックルを固定するための小さなピンはシルバーになります。
時計本体側の弓カン部分について。ベルト幅は20mmで、両端のパーツは6mm、中央のパーツは8mmになります。弓カン部分の両サイドのセラミックパーツは、中央部分とジョイントされていて外れませんが、回ります。(分かりづらい表現で申し訳ありません)
バックル
3重折り畳みというんですね。観音開きです。外側から見える部分はできるだけセラミックにしてステンレスが見えないようにするための1番良い方法なのでしょう。セラミックではステンレスのような形の(薄さが必要となる細かな形状の)バックルはできませんので。
腕時計メーカーというよりは、ファッションブランドとしてのこだわりを強く感じる部分です。機能美とは逆の、美を実現するための機能ですね。
腕時計の取り外しについては、「割と面倒くさい」部類に入るかと思いますが、すぐに慣れ、気にならなくなると思います。
このバックル、折り畳んだときに2~3mm程度の厚さになります。ブレスレットの長さを調整する際にはこのバックルの厚さ・存在を計算に入れる必要があります。
板バネを固定しているネジは、貫通していません。
マイナスネジの上側に「SWISS MADE STAINLESS STEEL」と刻印があります。
ネジ下には「H1996」の刻印があります。41mmクロノグラフのブレスレットやバックルは38mmのものと共通だとは思うのですが、この型番(リファレンス)と思われる「H1996」の情報がでてきませんね。
H1629(ホワイトの38mmダイヤ)のバックルにも「H1996」という刻印があるようです。
その他、バックルの刻印についての情報があれば、提供いただけるとありがたいです。
なんとなくなのですが、板バネが緩くなってきている気がします。バックルが開きやすいということです。服を脱ぐときに指が引っ掛かって開いてしまったり、寝ているときに布団を動かして指が引っ掛かって開いてしまったり。
他の個体と比べる機会もないので分かりづらいのですが、やっぱり緩くなってきている気がします。2019年秋くらいにシャネルでオーバーホールついでに診てもらいたいなと思っています。
緩いと不安です。緩すぎるよりは、固い方がマシな気がします。
ムーブメント
秒針の音はほとんど聞こえません。自動巻きの音も、かなり静かなところで微かに聞こえる程度です。それよりも、セラミックブレスの音の方が断然大きいです。
日付は0時付近に「カチ」っと変わります。
私が所有している個体の話になりますが、1日で2~3秒遅れます。日付は0時0分20秒くらいに変わります。どちらも上出来でしょうか。
防水機能に対する不安
J12マリンというさらに上の300m防水のモデルもありますが、H2419も200m防水ということですし逆回転防止ベゼルもついていますので、ダイバーズウォッチと言えなくもないのでしょうが、おそらく位置付け的にはダイバーズウォッチ「ではない」のだと思います。
個人的には、セラミックケースとスチールの裏蓋との間の防水性をどのように保っているのか不思議というか不安です。また、裏蓋をネジで止めているダイバーズウォッチを他に見たことがないのでこちらも不安です。
洗う以外で水に入れるメリットはありませんので、防水であろうとなかろうと、水に入れる予定はありませんが、防水機能について個人的には期待していません。
重さ
セラミックについては「重い」「軽い」の両方の表現が使われる気がしますが、個人的には重いと思います。どちらかと言えば重い方が好きなので、心地よく感じます。
夜光
光るのが3ヶ所だけだなんて寂し過ぎます。これだけ派手な腕時計なのですから、夜光も派手にしてほしかったです。青っぽい色は素敵です。
マニアックな話(1)
H2419について、バックルは「後期型のみ」と思い込んでいたのですが、そうでもない可能性があります。
というのも、海外のサイトで前期型のバックルをしているH2419を見かけたからです。
日本ではすべて後期型かもしれませんし、その海外サイトの個体がなんらかの事情で前期型のバックルに交換した可能性もあるのですが。
マニアックな話(2)
2020年08月追記
H2419というか、CHANEL J12 クロノグラフについて。マイナーチェンジ的なデザイン変更は「ない」と思っていましたが、どうも「ある」ようです。
「SWISS MADEの文字が小さい方が新しい」ということが分かりました。
詳しくは以下記事を参照願います。
中古相場
2019年10月現在、私の主観による中古相場は50万円です。
芸能人
的場浩司さんがこのCHANEL J12 クロノグラフ H2419をしていたことがあるようです。
動画
H2419関連のブログ内記事
以上。
次の製品 CHANEL J12 H2422
前の製品 CHANEL J12 H2418
後記
最後までお読みくださりありがとうございます。
この他にもCHANEL J12についてたくさん書いています。以下から気になる記事を読んでいってくださるとありがたいです。
300記事くらいあるはずです。
- CHANEL J12関連記事一覧
- サイトマップ
- カテゴリー「CHANEL J12」 ←サイトマップには載らない記事です
また、CHANEL J12に関して気になることがあれば、記事下のランキングボタンの少し下にある「サイト内検索」から検索してみてください。検索エンジンでは引っかからないことも見つけられる可能性があります。
こんなに更新したのに、現在はほぼ誰も見ていないゴミカスクズ無価値ブログです。
よければ(はてな)ブックマークや拡散をお願いいたします。
更新の原動力として励ましが欲しいのです…<(_ _)>
ディスカッション
コメント一覧
H2419について、お教え下さい。
CHANELのサイトからの出典写真では
文字盤下部のSWISS MADEのサイズが
各約2目盛分ですが、
本物としている物の写真では
各約1目盛分です。
どちらが正規品でしょうか?
お教え下さい。
宜しくお願い致します。
マック様、書き込みありがとうございます。
H2419のSWISS MADEの大きさについて。
これは気づいていませんでした!情報ありがとうございます。
結論から言いますと、「2目盛分」「1目盛分」どちらも本物と考えています。
その根拠は、有名腕時計店のブログにどちらも載っていることです。
・2目盛分
https://www.jackroad.co.jp/shop/g/gch043/
https://housekihiroba.jp/shop/g/gCH092/
・1目盛分
https://www.jw-oomiya.co.jp/blog/kagoshima/584
https://www.rasin.co.jp/SHOP/U-H2419.html
おそらく途中でのマイナーチェンジになると思うのですが、どちらが新しいのかについては調べてみたいと思います。
ちなみに数字インデックスのH0940は(今のところ)2目盛分は見つけられていません。
スッキリしない回答で申し訳ありません。
ただ、CHANELの公式画像については意外と「あてにならない」ということをお伝えしておきます。
https://sapporo-president.com/archives/5536
2020年08月21日追記
調査した内容を以下記事に記載しましたので、追記します。
CHANEL J12 クロノグラフH2419 「SWISS MADE」の文字の大きさ
https://sapporo-president.com/archives/16467