象牙の抜かれた象 – 刃のないパナソニックのシェーバー出品について




刃のないパナソニックのシェーバー
出典:幻冬舎ゴールドオンライン様

パナソニックのシェーバー(電気カミソリ)をフリマアプリで検索すると

「外刃無し」「内刃無し」という商品を目にします。

あたかも象牙の抜かれた象のようです。

なぜこんなことが起こるのか…

パナソニック シェーバー 外刃・内刃無し

考察

パナソニックのT字型の2枚刃・3枚刃のシェーバーは、外刃と内刃というパーツ(以下、替え刃)が存在し、本体が別商品であっても替え刃については共通パーツとなっていて、さらに替え刃単体での購入も可能となっています。

これ自体については、とても理にかなっており、SDGsだとも言えます。

しかし、この替え刃の価格が結構高いのです。

例えば、ある商品について替え刃単体(内刃・外刃合わせて)の定価は約7,000円、フリマアプリにおける相場は約3,000円です。

パナソニック シェーバー 替刃 ES-9013

この刃を使用している商品には、高価格帯の商品と中~低価格帯の商品が存在します。

高価格帯は例えば、全自動洗浄充電機能ありのES-LT8Cで実売価格が26,000円程度です。

パナソニック シェーバー ES-LT8C
PANASONIC ES-LT8C-A 青 ラムダッシュ [メンズシェーバー 3枚刃]

低価格帯は例えば、ES-RL15で定価は9,000円ですが実売価格は3,000~6,000です。

パナソニック シェーバー ES-RL15
Panasonicパナソニック メンズシェーバー 3枚刃 お風呂剃り可 青 ES-RL15-A

ここで、逆転現象が発生します。

高価格帯商品のユーザーが「替え刃」が欲しいと思った場合。

替え刃単体で購入するよりも、替え刃が含まれているともいえる低価格帯の商品を購入した方が安いのです。

そうやって購入した低価格帯の商品の替え刃だけを抜き取り、刃のない亡骸のようなシェーバーが出品されるのです。

古くなった車のプリウスにもレアメタル(触媒のプラチナ?)が含まれており、同じように中古車の価格よりもパーツの価格が上回っているという話を以前聞いたことがあります。

どちらも定価では

本体価格 > パーツ価格

となっており、自然なのですが

古くなったものの実売価格については

本体価格 < パーツ価格

となっているのです。

メーカー側でコントロールできることではないのかもしれませんが、シェーバーについては替え刃の価格を下げることでコントロールできないものなのでしょうか。

緋の目を奪われたクルタ族のように、刃の抜き取られた亡骸シェーバーを見るのは、メーカーとしても嫌な気分だと思います。

クルタ族 緋の目 パイロ 頭部セット

「本体には価値がない」と言われているようなものです。

上では「替え刃が高い」と書きましたが、そうではなく「低価格商品が安い」という可能性もあります。

価格の逆転現象は望ましいことではありませんが、できるなら「低価格商品を値上げする」というような対応にはならないことを望みます。

私は隙間で生きる

シェーバーの消耗品は「替え刃」だけではなく「バッテリー」というものもあります。

私はパナソニックの低価格帯の商品をかなり長く使い続ける傾向があります。そして自分の場合には、替え刃よりもバッテリーが先にダメになるのです。

私個人としては替え刃が必要になったことはないのですが5~10年くらいでバッテリーがダメになります。

この辺は、ひげの太さ・濃さが影響するかもしれません。使用頻度は週5~7回程度で、1回の使用時間は3分程度です。

新品時は3週間程度に1回くらいの充電頻度という記憶で、個人的には1週間に2回の充電が必要になったときにバッテリーが「ダメになった」という判断をします。

バッテリーがダメになった場合、バッテリー単体での購入も可能なためバッテリーのみのDIY交換も可能ですが、これはとにかく大変でした。

例えば、バッテリーが1,000円で、シェーバー本体が2,000円だった場合、自分で交換作業をすれば1,000円を浮かすことができるわけなのですが、2,000円払ってでも誰かにやってもらいたいくらいの作業でした。

iphone4の電池交換よりもはるかに大変でした。シェーバーが強力な防水機能を備えていることが作業性に影響しているのだと思います。

バッテリー交換のために分解したシェーバーはもう組み直せないかとも思ったほどでした。

なので、今回、私は替え刃ではなく低価格帯のシェーバー本体を探しました。

刃のないシェーバー本体は未使用でも多数出品されており、驚くことに送料込み400円で購入することができました。


あまり気にする性格ではないですし、本体であれば替え刃ほどは気にならないので中古でもよかったのですが、未使用品が格安で売っているので未使用品一択です。

これで、元気なバッテリーで髭剃りが続けられるわけです。

そういう意味では

  • 多数派:高価格帯の商品ユーザー → バッテリーよりも先に替え刃が必要となり、替え刃のために低価格商品を投げ売りする
  • 少数派:低価格帯の商品ユーザー → 替え刃よりも先にバッテリーが必要となり、替え刃のない低価格商品を格安でゲット

ということで、一番の恩恵を受けているのは自分かもしれません。

替え刃の替え時判定は?

私はパナソニックのシェーバーで「刃がダメになった」「刃を交換しなきゃ」と思ったことがありません。

なので、皆さんがどのような基準で「刃を交換しよう」と思っているのかが気になるところではあります。

一応、言われている替え刃の交換目安は1~2年のようです。

実際に自分のシェーバーの刃も劣化しているとは思うのですが、「よく剃れる」「あまり剃れない」の違いに気づけないのです。

刃の劣化に伴い、髭剃りにかかる時間も長くはなっているはずなのですが、最終的にすべて剃れれば「剃れている」と思っているのでしょう。

基本的に様々なことの些細な違いの分からない人間であり、特に自分がこだわっていないところについては全く気にならないのです。

牛乳はすべて牛乳ですし、卵もすべて卵、ソフトクリームもすべてソフトクリーム。マイナス5℃もマイナス30℃も同じ冬なのです。

妻と付き合い始めるまでは、牛肉も豚肉も鶏肉も同じお肉でした。

妻よ、ありがとう。

後日談

替刃なし未使用本体を格安で購入していい気になっていたのですが、使ってみた感触では、自分がこれまで使っていた10年近く使用したものよりもバッテリーの状態が悪いものでした。

たしかに考えてみると、未使用でもバッテリーは劣化しますよね。残念。

交換前の本体に戻します。

そして、新しい商品を探します。

以上。

後記

最後までお読みくださりありがとうございます。

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