2019年トノサマバッタ日記(32)ー成虫(2)脱皮の失敗率

2019-08-20




2019年08月20日

先日、キリギリスの鳴き声を今年はまだ聞いていないと書きましたが、やっと聞けました。

オスの方が早く成虫になる?

孵化したトノサマバッタを成虫まで見守り、2019年08月20日時点で残る幼虫(5齢=終齢)も1匹となっています。

我が家の5齢(終齢)幼虫から成虫への脱皮については、オスがまず成虫になりそのあとにメスが成虫になるという傾向がありました。

「オスの方が早く成虫になる」という傾向が一般的だったりするのでしょうか。

そして、体の大きい個体はやはり良く食べます。

終齢幼虫の脱皮の成功率、というか羽

4齢から5齢への脱皮のときには、それほど体も大きくなく、それなりの草でも脱皮時の体重を支えることができたのですが、5齢幼虫になると体がかなり大きくなるので、頑丈なものでないとバッタの体重を支えられません。

それは分かっていたのでしっかりしたものを飼育ケースの中に用意していました。

脱皮後の様子がこちら。

体が柔らかいので当然なのですが、脱皮直後はかなり神経質というか慎重というか弱気です。他の幼虫が近づいてくると避けまくります。

ちょっとこの様子がかわいそうだったので、以降は脱皮しそうな5齢幼虫は人口(バッタ)密度の低いケースに移動したり、脱皮後すぐに別のケースに移動して、脱皮後はスローライフが送れるようにしました。

脱皮直後のトノサマバッタ

で、脱皮自体はほとんどの個体が問題なくできたのですが、そのあとです。

成虫のあの長い羽が綺麗に固まらない個体がほとんどなのです。

「問題なし」と言えるくらい綺麗なのは割合的に2割程度で、低すぎる気がします。かなり気を遣ったつもりだったのですが、それでも飼育環境が良くなかったのでしょうか。

羽がうまく閉じられておらず、背中が一部見えていたり、羽の先が広がったり。

トノサマバッタ成虫

↑この子はかなり綺麗なのですが、

トノサマバッタ成虫と4齢幼虫

↑背中の一部が見えていたり、

↑さらに羽の先が広がっていたり。

トノサマバッタ成虫

↑こちらは右後ろ足が曲がっていて、左後ろ足が根元から折れている状態でかなりかわいそうに見えるのですが、本人はとても元気です。他人の幸不幸を私が決めてはいけないと思いました。

この子を見て、成虫の羽が綺麗に伸びるためには、両方の後ろ足が必要なのだろうなと思いました。後ろ足が羽の広がりを抑えている気がします。

彼はリリースせずに、最後まで面倒を見てあげる予定です。

その他、脱皮直後に後ろ足が羽の間に入ってしまっている個体が何匹かいたので、そのときは足を外に出してあげました。

羽が多少広がっていたとしても、鳴けない、飛べないかもしれませんが、とりあえず命に別条はありません、と考えることにします。

野生のトノサマバッタの羽は?

野生(天然もの)のトノサマバッタで羽不全になっているものをほとんど見たことがない気がします。(思い出してみると何匹かいたような気もしますが)

と思っていたら、今回リリースのために外に行くと、野生でも羽不全の個体を2匹も見かけました。

トノサマバッタ成虫

↑背中が少し見えているのと、先が広がっています。

↑こちらはかなり大きなメスでしたが、後ろ足が両方ありませんでした。

余談、成虫への脱皮後

成虫への脱皮後数日はとてもおとなしく、元気がないことを心配したのですが、数日経つと幼虫時代よりも元気になる成虫がほとんどでした。

羽を使って飛べるようになったのが嬉しくてしかたなく、はしゃいでいるようにも思えました。

成虫になって数日でほとんどの個体をリリースしているのですが、その数日間では鳴いたり交尾するバッタはいませんでした。

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後記

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