「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」を自分で解決

2020-12-27




EPSONの無線LANプリンター EP-804Aを使用していると以下のようなメッセージが出て使用できなくなりました。

廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。
エプソンの修理窓口に交換をご依頼ください。

このメッセージが表示されると、このままではプリンターは使えません。

ただし、このように使えなくなる少し前に限界が近づいているメッセージが表示されますので、心やお金の準備をしておきましょう。

前回はエプソンで修理?してもらったのですが、今回は自分で対応しましたのでその内容について説明します。

自分でやる理由は「節約」と「早さ」です。

エプソンの修理窓口に持ち込む場合は、時間もお金もかかります。機種にもよりますが(その他メンテナンスも含めて)ざっくり1万円とかかかると思います。

廃インク吸収パッドとは?

印刷時には、紙やDVDラベル等の印刷にのらない「余ったインク」というものが発生します。例えば、フチなし印刷でギリギリはみ出した部分などを想像するのが分かりやすいかと思います。

その余ったインクというものをプリンタ内で回収し、「吸収パッド」というスポンジのようなものに吸収させています。

出典:Wish

↑未使用ではこんな感じですが、吸収パッドに廃インクがいっぱいになるとこんな感じになります↓。(上と下ではプリンターが違うので吸収パッドの形状も異なります)

様々な色のインクが混ざっているので黒くなっています。

やることは2つ

「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」

このメッセージが表示されたら、やることは2つあります。

  1. 廃インク吸収パッドを取り換える
  2. 廃インク吸収パッドの限界状態をリセットする

1については「ゴミ箱がいっぱいになったので空にする」というような感じのことです。

新たな廃インクを吸収できるように、廃インクパッドを取り換えます。

廃インクが溢れないようにする対応です。

2については、1の作業だけではプリンター側が廃インク吸収パッドが交換されたことを分かっていません。そのため、メッセージが表示され続けます。

なので、「廃インク吸収パッドを交換したよ。だからまた吸収できるようになったよ」ということをプリンターに教えてあげるということです。

そうしないと

「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」

が表示されたままになります。

内部的なマニアックな話になりますが、「廃インク吸収パッドの吸収量」が限界かどうかというのは「現在の吸収パッドの状態」を見ているのではななく「これまで排出した廃インクの累積量」を見ています。

そのために吸収パッドを交換してもメッセージが消えないのです。

上記のことから、1と2の作業はどちらを先にやっても問題ないのですが、念のため1、2という順序で作業することをお勧めします。

用意するものも2つ

必要なものは、交換する「廃インク吸収パッド」と「限界解除ツール(リセットプログラム)」です。

出典:アマゾン

どちらもアマゾンやヤフオクその他で社外品として売っていますが、廃インク吸収パッドはインクを吸収すればいいので100円ショップ等で売っている化粧用のコットンで充分です。

リセットプログラムは、私はアマゾンで購入しました。

「廃インク吸収パッド限界エラー解除ツール」等で検索してみてください。私は1080円で購入しました。

「プログラム」の購入ですので、実物の発送・受け取りは必要ありません。

私の場合、休日でしたが10分程度で対応(メールで送付)されました。

それにしても、こういうことでお金を取れる仕組みにしているのはかなりセコい商売とも考えられます。(もちろんいろいろあるのでしょうが)ユーザーが自己解決できるようにしてくれればいいのに、と思ってしまいます。

吸収パッドの交換

吸収パッドを交換するために、吸収パッドを取り出す必要があります。

プリンターごとに異なりますので調べてみてください。機種によってはYouTubeの動画もあります。

EP-804Aはこんな感じでした。

「廃インク」ということを考えると、プリンターを逆さまにすることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、落としたり激しく振ったりしなければ大丈夫です。

背面のネジ2つを外して、マイナスドライバーなどでこじ開けて廃インク吸収パッドを取り出します。

廃インク吸収パッドと廃インクホースがつながっていますので、インクが飛び散らないように慎重に外してください。

取り外すとこんな感じです。↓

↓吸収パッドが廃インクでいっぱいになっているのが分かります。

逆さまにしてもインクは垂れたりしませんが、長時間逆さまにしていると垂れる可能性はあります。

これのスポンジ的な吸収パッドをすべて取り外して廃棄します。吸収パッドは捨てるだけですので、外すときにちぎっても構いません。

インクが手につくとかなり落としづらいのでゴム手袋をするのをお勧めします。特殊な洗剤も使用しましたが、爪周辺のインクが1週間以上とれませんでした。

吸収パッドをすべて取り外したら、全体的に綺麗に拭き取りましょう。

自分で適当な大きさに切ったコットンを詰め込むとこんな感じです。↓

コットンをぎゅうぎゅうに詰め込み過ぎると、インクを吸収するキャパシティが減りますので適度にお願いします。

吸収パッドからインクが漏れないように2重の袋などに入れて捨ててください。

外したときと逆の手順で元に戻します。廃インクホースをつなぎ忘れないように注意してください。

吸収パッドについて、社外品であれきちんとしたものを買ったのであれば大丈夫だとは思いますが、私のように自作コットンのような場合には、吸収のキャパシティが本来よりも大幅に下がっている可能性があります。

次回の吸収パッド交換については、メッセージが表示される前にあふれてしまう可能性がありますので、できるだけ早めに(メッセージが出る前に)交換してしまうのが安全かと思います。

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限界エラー解除ツール

購入後にメールや説明書に従って進めれば問題なくできると思います。私が購入したものは日本語で説明があり、迷うことはありませんでした。

大体の作業内容は、以下になります。

  • メールに記載してあるプログラムをダウンロード・実行
  • ツール上でプリンターを選択
  • メールに記載しているコード(番号)を記入
  • プリンターを再起動

これでプリンターが使えるようになりました。

計1200円程度で即日解決できました。ただし、コットンは前もって準備しておく必要があります。

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以上。

後記

最後までお読みくださりありがとうございます。

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