TAMIYA 1/24 R32 GT-Rを極める制作記11 コラム サフに吹かれて




「サフ」はもちろん「サーフェイサー」のことです。

私は今回のR32 GT-Rのプラモデル作成で、初めて「サフ」を吹きました。

前回のS15シルビア

で吹かなかったサフを今回吹いたというわけです。

初心者なりにサフについて思うところを書いてみます。

サフの6つの効能

ありきたりのネタなのですが、サフの効能について初心者の私なりにできるだけ書いてみたいと思います。

なぜ書くのか。

それは、以前は「サフなんてできればやりたくない」と考えていたからです。

やりたくない理由は、工程が増えると失敗する確率が高まりますし、スプレーで何度も失敗した経験があるからです。

プラモデルを上手に作ってらっしゃる方々は当然のようにサフを吹いているように見えますが、ほとんどの方は自分にとって必要な作業だから行っているのです。

これから書くことを読んでもピンと来なかったり、サフを吹く理由が見つけられなければサフ吹きは不要でしょう。

サフ自体は目的ではなく何かの手段であることを忘れないでください。

そして、経験が少ないので分かりやすい画像が少なめですがご容赦願います。

サフの効能について「精神面」を2つ、「下地処理」を2つ、「塗装面」を2つ挙げたいと思います。

効能その1 ドヤれる

サフを吹いたことがない人にとって、サフは一種の劣等感を与えてくれます。

その分、サフを1度でも吹けば

オレ、サフ吹いたことあるし。てかよく吹いてるし( ̄ー+ ̄)ドヤ

というようにドヤ顔かませます。

誰に?

効能その2 アガる

サフは他の色付き塗料に比べると、塗りやすいものです。(缶スプレー)

多くの方が初回から万能感を得られるでしょう。

また、グレーのサフの場合はこれから自分が作るプラモデルのクレイモデルを見たような気分になれます。

サフを吹かれたプラモデルは、そのままで格好いいのです。

ある意味アートです。

1/24スポーツカーシリーズ NISSAN スカイラインGT-R(R32) ニスモ カスタム

効能その3 傷やヒケを埋める

ヒケというのは、プラスチックパーツの成型に伴う凹凸です。

個人的に今のところヒケというものを気にしたことはありません。

傷を埋めるというのは今回ものすごく体感できました。

スジ彫りで何度も手が滑って(プラスチックがホワイトということもありそれほど目立ちませんでしたが)傷だらけにしてしまいました。

また、エンブレムやパーティングラインを消すために400番のサンドペーパーでゴリゴリして傷だらけだったのですが、サフを吹くことでその傷を消すことができました。

ここまで消えるとは思っていませんでした。

こちらがサフ前↓

1/24スポーツカーシリーズ NISSAN スカイラインGT-R(R32) ニスモ カスタム

ドア部分の光の反射について、左側が反射していないのが分かります。

フェンダーのエンブレムをペーパーで削除した影響でドアも少しヤスってしまった次第です。

この部分についてサフを吹くと

↓こんな感じで

1/24スポーツカーシリーズ NISSAN スカイラインGT-R(R32) ニスモ カスタム

均一になったように見えます。

パーツに傷があった場合にはメリットになります。

MR.HOBBYのMr.SURFACERにも書いてある「目止め」というのはこの傷埋めのことです。

効能その4 パーツの傷や凹凸を見やすくする

白いパーツだと特になのですが、パーツの細かい傷や凹凸がどのようになっているかとても見づらいのです。

そこにサフ、(いろいろな色が存在しますが)特にグレーのサフを吹くことで、ボディの形状、凹凸、傷がどうなっているのか、とても分かりやすくなります。

下地処理として、ボディの状態を知り、問題が発覚すれば修正するためです。

ホワイトだと特に肉眼でも分かりづらい↓ですが

1/24スポーツカーシリーズ NISSAN スカイラインGT-R(R32) ニスモ カスタム

グレーサフを吹いた状態↓だと凹凸がかなり分かりやすくなっています。

例えば、トランク中央の鍵穴。

1/24スポーツカーシリーズ NISSAN スカイラインGT-R(R32) ニスモ カスタム

効能その5 塗装面の色と質を均一にする

プラモデル側の設計によっては、同じ色の塗装をするのに、元となるパーツが複数の色や素材からなる場合があります。

また、エアロなどをパテやおゆまるで自作した場合も元々のボディと自作部分の色と素材が異なることになります。

この状態で塗装すると、完成後の色が合わないことになります。

また極端な例ですが、例えば白い画用紙と黒い画用紙の両方に赤いクレヨンで塗った場合には完成後の色が大きく違いますよね。

色だけではなく、塗装前の素材が違っても仕上がりに違いが出てしまいます。

実際の車でも見た記憶ありませんか?

金属と思われるボディと樹脂と思われるバンパーで若干色が違ってしまっている車をごくまれに見ます。

これらを防ぐためです。

プラモデルでこのメリットを享受できる人は少ない気がします。

効能その6 塗装の食いつきを良くする

「塗装の食いつきがよくなる」という表現をよく聞きます。

「プライマー効果」というのがこれに当たると思います。

ド素人なのですが、これには2つの意味があるのではないかと思います。

間違っていたらすみません。

1つめは、塗りやすくなる。

こちらについては、「塗りにくい」「油脂などで塗装がはじかれてしまった」という経験がないと体感しづらいかもしれません。

2つめは、はがれにくくなる。

塗装後に何かの衝撃とかで塗装がはがれてしまうこともあるでしょう。

それよりも、マスキングテープ等を貼って剥がしたときに一緒に剝がれてしまう、ということがなくなるというメリットが一番かと思います。

こちらについては、サフ無しでプラスチックパーツにぺーパーをかけることで、塗料の食いつきを良くできるという話もあります。

どちらで対応するのか、自分の条件で考えてみるのが良いかと思います。

以上。

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